1948-12-06 第4回国会 衆議院 予算委員会公聴会 第1号
○高見公述人 実は最低生活の保障というものは、おそらくマル公によつて保障されることを私は意味すると思うのでありますが、現在の給與ではマル公生活ができない。また先ほどあなたがおつしやつたように、今の賃金水準におきましては、その最低生活すらも保障し得ない。そこに能率給を加味する余地があるかということの御質問であろうと思うのでありますが、これはちようど鶏と卵のようなケースになるのではないかと思います。
○高見公述人 実は最低生活の保障というものは、おそらくマル公によつて保障されることを私は意味すると思うのでありますが、現在の給與ではマル公生活ができない。また先ほどあなたがおつしやつたように、今の賃金水準におきましては、その最低生活すらも保障し得ない。そこに能率給を加味する余地があるかということの御質問であろうと思うのでありますが、これはちようど鶏と卵のようなケースになるのではないかと思います。
○成瀬委員 あなた方当局がやみの面における支出を七五%認めておるのは、マル公生活が二五%になる。かような立場における三千七百円賃金ベース、さらに六千二百円、七千なんぼというふうな要求が労働組合方面にあるわけであります。農民に対しましては、ただウエイトに対しては、農業経済調査による結果、ウエイトの中にやみが若干はいつておる。
帰するところ乏しきものの爭奪戰という醜い現象を今來していることは遺憾でありますが、その乏しき物を努めて公平に分配して、美しいマル公生活のできる日本の國にするということにつきましては、先の片山内閣初め相当御苦心を願つたところである。昨年も片山首相は、やみを撲滅するには労働組合諸氏の協力を求めなければならぬということなども、しばしば言明された通りである。
さらに経済査察廳を設けて、これからは流通秩序の確立でやみをなくしてしまう、なるべくマル公生活のできるように、こういうお話でありましたが、給局片山さんも散々御苦労願いましたけれども、やみはなくならなかつた。去年の七月も、物價改訂をやつてそうして流通秩序を確立して、この十一月には勤労者の家計は三百九十九円の黒字が出ますと言われたのは和田さんだつた。黒字どころか、大きな赤字になつたでしよう。
われわれの生活の四分の一に該当するマル公生活が七割値上げになり、しかも四分の三に該当するやみ生活の部分においては、三・六%の騰貴率によつて、以後これが安定するという考え方に立つております。私は、かくのごとき安本官僚の机上計画が、必ずや破綻を來すことを確信いたします。
そしてマル公生活が二五・四%くらいに該当し、自由價格が七四・六%くらいに該当すると大体見ている。そうして自由價格の方は上昇率を正確に言うと三分六厘に見ているわけですか。
先ほども首相は、やみの撲滅、マル公生活について國民の道義に訴えられ、非常に御結構な御方針のように思われますが、現状をもつて推移いたしますれば、おそらく十年かかつても、このやみはなくなるまいと私は思うのであります。やみをなくする途はただ一つ、物を増産さえすればそれでよい。